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ナツメの哲学

人づくり企業ナツメの理念

マニュアルの無い現場

社長の夏目雅康は、自らの体験をふりかえりながら、「ものづくりの精神」とは何かをスタッフ全員に常に問いかけています。専門的な製造業には、繰り返しの作業から育まれる手先の勘、ワーク(加工対象素材)と機械との間に生じる微妙な齟齬感やバランスを感じ取る技術、全工程を理解した上で任されたパートをいかに効率よく行なうかを按分できるムダ取りの技術など、マニュアル化しにくい職人仕事が多いものです。

しかし、地味で単調と思われる仕事でもコツコツとこなしていくうちに、しだいに身体が機械に馴染み、ぎこちなさがとれて手先が滑らかに動くようになるものです。反復が教えてくれる基本動作の身体的な習得です。やがてこの基本を応用して、さまざまなワークを自在に加工できるようになれば、ものづくりが本当に楽しくなります。ナツメでは、ここまでなるにはおよそ5年の歳月が必要だと考えていますが、日本のものづくりの現場では、このつくる喜びを感じることができる前に、数多くの青年たちが辞めていってしまうことに、夏目雅康は大きな危機感を抱いています。

作業風景

ナツメでは、苦労や悩みを乗り越えて確かな技術を身につけた技術者に対しては、厚遇をして、後進の指導に当たってもらっていますが、そこには細かいマニュアルは存在しません。マニュアルはあってもいいのですが、ものづくりの喜びに目覚めた中堅スタッフが語るように、「もし製造現場で完璧なマニュアルを作ろうと思えば、言葉の量や説明は膨大な量になるし、それをいちいち覚えても頭から入れるので身に沁みないのです。経験から言えますが、マニュアルよりもベテランの先輩のやり方を盗み、ときに叱られながら、作業全体を自分の身体で包むように覚えた方が、技術の習得は圧倒的に早いし、何よりも怪我なく安全に仕事ができるようになるものです。学ぶより慣れろではなく、学ぶのもいいけれど何よりも慣れろです。職人とか技術屋とかは、身体が慣れて覚えて動けて初めて学べるのです」。ここに言い尽くされています。

ナツメは、こうした実感を得て活き活きと仕事をする青年が多い職場だけに、なぜ、可能性を発揮できる直前に、そして自らこの自信と喜びを手に入れる前に、日本の製造現場を辞めていく青年がかくも多いのか、残念でなりません。

人は機械ではありませんから、迷いもあります、過ちもあるでしょう。しかし、迷いや過ちの原因は何だったのか、迷ったときや失敗したときにすぐに相談できる風通しのよい体制があったのか、そしてそれを次に活かせる前向きな評価システムは整っていたか、減点主義だけで人を評価していないか…など機械を扱う場合とはまるで違う「人間性の尊重」を基本に置いた職場であれば、働く現場で生きがいを感じられるものです。こうした働く人のモチベーションを育てるために、ナツメは「和」の心を尊重する柔らかい職場環境の構築を心がけています。

製品の質を支えるのは人の力です。人の質を実践のなかで向上させていけば、自ずと製品の質は高まります。「ものづくり」の基本は「人づくり」です。ナツメでは、「ひとりひとりの人間性を尊重し、人を信頼しなければ、組織というものは健康に動いてくれないものだ」ということを、ものづくりの土台に置いています。


ひとりですべてをこなせる技術を身につける

ナツメでは、創業当時に導入した汎用旋盤を今も使っています。プログラム制御で動く高度な機械が当たり前となった現在でも、まずは面倒な手作業を必要とする汎用旋盤に触って慣れて、手づくりの感覚を身につけてもらいます。ここが、ものづくりの基本であると考えているからです。高度な機能をもち、デジタル制御化された機械でも、最後は人間の手の感覚が仕上げを確認するのです。ここで、機械というものに慣れてもらい、ものを加工するとはどういうことなのかを実体験し、さまざまな工程で使っている個別の機械をひととおり操作できるように指導していきます。そして、1つの製品を切断→プレス→削り→穴開け→検品→完成まですべて自分ひとりで品質管理しながら製造できるワンストップ技術を身につけることを理想にしています。

汎用旋盤

企業のものづくり現場では、大勢の人が各工程にかかわって分業をするのが一般的です。それぞれの工程が、全体のなかでどんなポジションを占めるのか、どんなタイミングで仕事をしなければならないか、なかなか見えにくいものです。ところが、ワンストップの一貫作業をしてみると、全体を見通す眼も養われ、作業の按分ということも考えるようになり、それぞれのパートを独立作業ではなく、フローのなかの関連作業と位置づけるようになります。全員参加の品質管理というものを一貫した流れのなかにいつも位置づけることができるのです。仕事にかかわるスタッフひとりひとりが、ワンストップの工程を理解していれば、おのずと今自分のパートでは何をしなければならないかを理解できるようになるものです。前工程の進捗状況も、後工程の処理のタイミングも、すべて全体のフローから演繹できるようになり、それぞれのパートの担当者との連携やコミュニケーションも円滑にできるようになります。

自分のパートをしっかりこなすことはもちろんですが、完成品はどうあるべきか、そしてそこに至るまでの業務全体の仕組みや流れはどうあればいいのか、ナツメでは、この「全体性を把握できる能力」も身につけられるよう、あらゆる機械に習熟してもらう体制づくりを進めています。その基本にあるのが、創業当時からある汎用旋盤での手作業なのです。


プロフェッショナルであれ

ナツメでは、「継続性」を大切にしています。同じ作業の繰り返しのようでも、それを5年つづけていると、1年目とは明らかに違う「発見」があるものです。先輩たちから技術指導を受けながらも、「わかった」「できるようになった」「品質水準が上がった」という手ごたえや喜びは、自分だけのものです。こうして手に入れた「発見」を自信につなげ、単なる「作業」と思っていた業務を自らのアイディアを盛り込む「仕事」へ育てることで、職場にプロフェショナル意識が生まれます。この過程こそが、仕事の質を高めるということなのです。 自分を単なるサラリーマンだ、職人だと勝手に決めつけてはいけません。サラリーマンにも職人にも、アマチュアとプロフェショナルがいるのです。プロのサラリーマン、プロの職人、プロの労働者、プロの経営者を目指すこと、それがナツメの行動理念のひとつです。 品質管理を追究する製造現場におけるプロフェショナルとは何でしょうか? ズバリ言えば、ムリ・ムダ・ムラがない業務やコミュニケーションを確立することで、最高品質のものづくりを成し遂げることです。製造に関わった人たちが、すべてプロ意識をもって1つの目標に向かって突き進んでいるならば、技術担当も設計担当も営業担当も管理担当も経営幹部も、みな横一線のプロフェショナル同志で上下はありません。これがものづくり集団の理想形ではないでしょうか。ナツメでは、人の質を高めれば、仕事の質も高まり、製品の質も高まるという連鎖意識を常に心がけています。

常務取締役、夏目喬之

常務取締役 夏目喬之

飽くなき品質第一主義へのこだわり

ナツメでは、製造者側の満足(Product Out)ではなく、あくまでも顧客満足(Customers In/Market In)中心の魅力的な機能やサービスを付加して、常にブラッシュアップしていく創造型のものづくりを「品質」と考えています。

同じ型の既製品の製造であっても、昨日より今日、今日より明日と、少しでも改良点はないか、コストメリットのある原料素材はないかなど、常に休むことなく考える、これが品質第一主義をモットーとするナツメのこだわりです。

モノを造ったらおしまいではありません。終わったところから次を考える、これが企業の成長に必要な「あぐらをかかない」経営戦略なのです。フィードバックとフィードフォワードを常に視野に入れ、製品が使われている現場からの情報や市場動向も分析しながら、製造現場はどうあればいいのか、全員が知恵を絞り合います。

「やらされる業務」から「進んで生み出す業務」へ。スタッフそれぞれが小さな経営者のような気概をもって、主体的に業務に関わる姿勢が、大きく言えば、日本のものづくり現場の成長を支えていくものと信じています。

ナツメの製造現場で働くまだ若いスタッフが、こんな発言をしています。 「わたしの夢は、お客様から自分を指名してご注文をいただけるような腕利き職人になることです」 こうした若者の高い理想に真剣に応えていくことも、ナツメに課せられた使命と心得て、お客様とともにMade in Japanの未来を切り拓いていきたいと願っています。

ナツメの歴史

ナツメの歴史

1966(昭和41)年に、現社長の夏目雅康が若干20歳で創業したのが株式会社ナツメの始まりです。 夏目雅康は、工業高校卒業後、刀鍛冶の祖父に弟子入りを志願しますが、つよく説得されて繊維関連の企業へ就職しました。そこでは3機種ほど繊維機械の設計を手がけましたが、なかでも石油ストーブの芯を切断する機械は、「切断面がきれいに仕上がる」と高い評価を得て、ここからものづくりへの自信を深めていきました。

ナツメ外観

折からの繊維不況で、就職先は倒産の憂き目に遭いますが、夏目の技術力と実績に信頼を寄せた企業から、二等繊維にウエーブをかける「ウエービングマシン」の設計・製造を前金で依頼されるまでになりました。この事業をきっかけに、1966(昭和41)年、繊維機械と溶接金型(溶接用電極位置決め治具)の製造販売を行なう会社を設立しました。ここまでがナツメの創業までの足取り、いわば前史に当たります。

創業2年後には、足踏み式溶接機の電極製造の仕事をはじめ、繊維不況で繊維機械の受注が激減するなか、電極製造に専門特化し、現在の技術の基礎を築き上げました。足踏み式溶接機は、溶接する二枚の鉄板を一方の電極上に置き、足踏み式のペダルを踏んで上部の電極を下ろして鉄板に接触させ、ここに電気を流して溶接するシンプルな構造でした。

やがて、自動車産業の隆盛でロボット型のスポット溶接が普及し始めると、夏目の電極製造技術に注目が集まり、次々と注文が入るようになりました。さらに、先端部のキャップチップのみならず、シャンク、アダブター類、ガンアーム、冷却水を循環させるホルダーに至るまで、通電をスムースに行なうためのあらゆる溶接用銅製品をトータルで開発・製造するようになり、抵抗(スポット)溶接の先端部位製造分野ではトップブランドの地位を築き上げました。

銅素材はとても柔らかいので、鉄などの金属系の加工方法では、正確な形状に加工することができず、加工が難しいと言われるのですが、ナツメは非鉄金属の銅加工一筋に技術を磨き上げてきましたので、逆に柔らかい素材こそ加工がしやすいというアドバンテージをもっています。そこで、銅や銅合金の特性がどのような用途に使えるかを研究し、溶接用電極関連のみならず、ラジエータ部品、電子部品など、幅広い需要にお応えしてきました。

近年では、あらゆる非鉄金属製品の製造に対応し、機械部品、建築材に用いられるアルミ加工、シャフト、ボルト、ナット、厨房用品などに用いられるステンレス加工、そして炭素鋼などの特殊鋼加工にもナツメの技術を発揮しています。また、抵抗溶接で絶縁を必要とする部位に用いる樹脂製品の加工や、放電加工用の電極に用いるメタルカーボンの加工、プロジェクションナット溶接に用いるセラミックピンの加工にも適応し、ナツメがもつ非鉄金属製品の加工技術は多方面の分野から必要とされるようになりました。

ナツメの製品

創業から45年余を過ぎた今、銅製品を中心とする非鉄金属製品の加工では、ゆるぎない信頼をいただいてきたナツメ・ブランドですが、変化の激しい国際的な市場環境を乗り切るためにも、さらなる技術革新と精度の高い製品づくりに努め、お客様に心から喜んでいただける第一級のパートナーとして精進して参りたいと思います。

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